第4話

ベンツに乗り込み、運転手に声をかける



「寄りたいところがあるんだが…」



「はい、どちらまで?」



「本屋まで頼む。」



「かしこまりました。」



ベンツは静かに走り出した




この町一番の本屋に来た



「…暇つぶしの何かがあれば良いのだが…」




お!



[即、絶対君主になる方法100]



良いタイトルだ!


今の俺に必要だな…



残り一冊か…



残り一冊の本を手に取ろうとしたら…




サッっと鮮やかに本を誰かに取られてしまった





「なっ!!!」




「…すみませんが、早い者勝ちですね。」




女が挑発的に笑った。



「ッ…ああ、どうぞ、レディーファーストなので。

俺は別のを読みます。」



ニッコリと笑みを浮かべる。



「まあ、お優しいのですね。

では、失礼します。」



長い髪を揺らしながら女は去っていった。




クッソッ!あの女…



まあいい…俺はそのくらいじゃ、動じない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る