第59話

「喘ぐ程、良いんだろ?

もっと、ななみちゃんの甘い声を聞きたいな?」


グルンと体勢を変えられ、バックにさせられる。


そして、ななみの肘付近をケントが右腕で掴む。


「ああ、いいね。

ななみちゃんの可愛い表情が見えるなー。」


「も、ケント、ゆるし…あああ!。」


欲任せに、容赦なく腰をうちつける。


室内にパンッと体がぶつかる音が響く。



「そんなにテンション高く喘がれたらさ…」


ケントの体温が上がる。


汗が1つ零れ落ちた。


「もっと、鳴かせたくなっちゃうじゃん。」


くすりと笑うと、ななみの両腕の肘を持ち、ななみの足をぴったりと閉じた状態で上体を起こす。


ぐっと密着して、深く、より繋がる。


「はあ、はあ、けん、も、ムリ、」


息を切らしながら、ヘロヘロの状態のななみは言った。

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