「いう、言うから！」

「…ふーん。」

ケントの手が止まる。

「か、カルマさんにケントの普段の仕事ぶりが見たいって頼んだの！」

「なにそれ？意味分かんないんだけど。」

再び、ケントの手は太ももを撫でる。

「ちょ…「で？なんでよりによってカルマなの？」」

足を持ち上げ、ケントは足にキスをする。

な、なによそれ！？

なんで、ケントが足にキスするの！？

ななみは恥ずかしさに逃げ出したくなる。

「言ってくれるまで、逃さないよ。」

「ケ、ケントが誰にでもキスするような人なのか調べたかったの！」

ななみは大きな声で言う。

ケントは目を丸くし、ななみを見つめる。

「だから…カルマさんに頼んで…様子を見てた…

ごめんケント…」

「ふーん…で、得たものはあったの？」

冷たい視線が再び浴びせられる。

そうだよね…だって、こっそりと試すようなことしたんだから、冷たく接されても当たり前だよね。

ななみは反省していた。

「得たもの…ホストって、姫にはキスの一つや２つ…するんだな…って…」

「はあ？」

ケントはあからさまに苛ついた様子だ。

ななみはその様子にビクッとなる。

あれ、さっきよりケントが怒っているような…？

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい