第53話

「ケント、イタっ!」


ななみは痛さに表情を歪める。


そして、次の瞬間、


大きなベットに押し倒される!


いきなり反転する世界。


いつの間にか、目にしていた景色はケントから天井になっていた。



「っちょ!?」


びっくりして、ベットから起き上がろうとすると…


ドサっ


ケントはベットに乗り込んできた。


「え!?」


ケントはななみが逃げられないように、足で組み敷いた。


「ど…どうしたの!?」


「ななみちゃん…」


声がいつもより低い。


「な、なに!?」


「なんで、カルマと一緒に居たのかな?」


冷淡な眼差しでななみを見つめる。


「え…?

そ、それは…」


ななみは視線を泳がす。


「…体に聞かないと分からないのかな?」


すすっとケントの手がななみの太ももを撫でる。


ビクッと体が反応した。

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