第55話

「じゃあ、No.1ホストはそれ以上のことをしないとね…」


怒り口調でケントはななみのワンピースに手をかける。


「え!?け…ケント!?」


ななみはケントの手を掴み、静止させる。


「ホストはキスは当たり前にするんでしょ?

なら、No.1はそれ以上のことをしているって思ってんだろ?」


ケントの口調が変わる。


「違う!そんなこと思ってないよ!」


「じゃあ、なんでコソコソ俺を探った?

俺を訪ねてこいって言ったよね?」


「だって、ケントはNo.1だし、お金もない私じゃ…」


「ななみちゃんは特別だって…」


「でも、他の姫に悪いよ…。」


「だいたい、なんでカルマを頼るんだよ…

あいつは最悪だ。」


「そ、そんなことない。

カルマさんは快く協力してくれた。」


「はあ?

あいつが?

ななみちゃん、ずいぶんとあいつの肩をもつんだね。

そんなに仲がいいんだ?」


ケントの手が胸付近を触る。


「え…あっ!」


「もしかして、先にカルマにヤラれちゃった?」


「そんな…わけないでしょ!」


「ふーん、でも、気に入らない。」


大きくてゴツゴツとした手が胸を揉みしだく。


「や、やめっ、あっ!」


「かわいい声ー。

もっと聞かせて。」


耳元で囁く。

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