第49話
「バリアスのカルマさん!?」
ナツキはびっくりして、カルマを見る。
「ななみさん、やっぱり、泣いていましたか…。」
カルマは心痛な面持ちで呟く。
「…カルマさん、もしかして、あなたがななみの幼馴染みですか⁉︎」
ナツキは半ギレでカルマと距離をつめる。
「はい?」
カルマは目を点にして、ナツキを見た。
「ななみを弄びたいかしらないですが、幼馴染みのくせに、ななみを泣かせるなんて、最低ですね!
カルマさんでも、許さないですよ!」
「いや、ナツキ君…勘違いだよ。」
カルマは冷静に言う。
「嘘をつかないでください!
ななみを泣かせるなんて、幼馴染み失格です!」
ナツキはカルマの胸ぐらをつかみそうな勢いだ。
ななみはオロオロとナツキとカルマの両方に視線を配る。
「はあ…」
カルマは溜め息をついた後、ナツキを睨んだ。
そして、腕を組む。
「ナツキくん、ななみさんの幼馴染みはバリアスのケントだよ。」
カルマはこれ以上、キレているナツキに関わるのがめんどいのか、サラリと言った。
「えー…ケントさん!?」
ナツキはビックリして口元に手をやる。
「ちょッ!カルマさん!」
ななみは慌ててふためく。
「彼、勘違いしているみたいだから、正解を教えてあげないといけませんよ。
同業者に最低なんて言われたくないですからね!」
フンっとカルマは機嫌が悪くなる。
「カルマさん…すいませんでした!!!」
ケントは土下座する勢いでカルマに謝罪する。
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