第45話

「ああ、ケント、どうしてケントはそんなに格好良いの!?」


有美はケントの顔に触れる。


「有美は本当に、褒めるのが上手だよね。」


そして、撫で撫でとケントの頬を触りまくる


ケントは嫌な顔をせずに、有美の好きにさせていた。



「なっ!カルマさん、なんでケントはあんなに触られているのに注意しないんですか!?」


「あれぐらい、私たちは何とも思いませんからねー…。」


「へっ!?」


カルマの言葉に更にカルチャーショックを受ける。


ななみのは心の中で悲鳴をあげる。


私だって、ケントにあんなに触ったことないのに…

黒い感情が湧き出す…



「ケント、あー、もう、優しくて、格好良いケント、本当に好き!!」


有美はケントに抱きついた。



「なっ!!」


ななみは我慢できずに思わず立ち上がろうとするが、カルマがそれを止めた!


「カルマさん!?」


「ななみさん、悔しいのは分かりますが、ここは冷静にならないといけません。

冷静にケントの仕事ぶりを見る…違いますか?」


「あ、ごめんなさい。

私ったら…

よく考えたら、ケントからはまだ、何もしていないですもんね…。」


はあっと、ななみは心を落ち着かせる。


そう、ケントは只、好き放題させているだけだ。

仕事をしているのだ。

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