第27話

コールが終わり…



「うーん、楽しいねー!」


「うっ…うん…。」


コールって、凄い迫力だけど、こんなに飲まされるの!?

なんか、疲れた。


アルコールの量も増え、ななみは少し休憩がしたくなった。


須藤は涼に腕を絡ませ、肩に顔を乗せている。


「ナツキくん、悪いんだけど、少し外の空気を吸ってきてもいいかな?」


「あ、うん、いいよ。

しばらくしたら迎えに行くね。」


「うん、有難う。」


ななみは席を立つ。


そして、エレベーターに乗り、下の階に降りる。


外に出ると、金曜日のため、人混みが多かった。


この時間帯でも人が多いなー

少し歩こう!



ななみは酔いを覚ますため、歩く。



キョロキョロと辺りを見渡しながら歩くと…


ビルとビルの隙間から、いきなりヌッと手が伸びてくる。


そしてーー



「キャッ!?」



ななみをビルの隙間に引きずり込んだ。


そして、抱きしめられる。


「ッ!!」


いきなりのことに、ななみは声をだすのも忘れる。





なっ、なに!!?

やだ、怖い!!

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