第26話
「えーなになに?
俺も聞きたいんだけど!?」
涼も須藤から視線をそらし、ななみに注目する。
「え…っと…???」
「ほら、久しぶりに再会した幼馴染みがホストになってたって言ってたじゃない!」
「へー、それは面白そうな話だね!」
ナツキもお酒を注ぎながら、ななみに注目する。
「そうなの…
番号も繫がらなかったのに、最近再会して、ホストになったって打ち明けられたの!」
「へー!」
「で、俺と恋しようって言われた…。
その時、キスもされたの…。」
「「はあ!?」「えええ!?」」
3人は絶句する。
「キスって!?
設楽さん、そんな事、言ってなかったじゃない!」
「言いづらかったの!」
顔を真っ赤にしながら、ななみは言う。
「そいつ…手慣れてるね…。」
涼は冷静に言う。
「え?手慣れてる?」
ななみは涼の方を向く。
「つまり、それは色恋営業だね!」
ななみにウィンクをする。
「まさかの色恋営業!?
でもさ、幼馴染みに色恋営業かけないといけない程、売上に困ってるの?」
須藤は浮かんできた疑問に首を傾げる。
「確かに!そいつ、超、売れてないホスト君なの??」
涼は少し馬鹿にしたように聞く。
「え…や…ちょっと良く分かんない…
ほら、私、ホストクラブなんてよく分からないし…ハハッ!」
「あー、なんか悔しいな。
ななみは俺がアタックしようと思ったのに。」
「ッ!!」
飲んでいたお酒を吐き出しそうになる。
「やだぁ、ナツキくん、幼馴染みのホストに対抗心燃やしてるの?」
「だって、ななみ、可愛いのに、その幼馴染みのホストはキスなんかしたんでしょ?
悔しいな。
俺はまだ、ななみに触れてもいないのに…。」
そう言って、うるっとしたねだるような瞳でななみを見る。
え!!?
なになに!?
ナツキくんの様子が可笑しい!
そんな瞳で見られたら、緊張しちゃう!
「よーし、今日は、ナツキくんの為に、シャンパン入れちゃう!」
「まじ!?比奈ちゃん最高!
すぐ用意するね~!」
「あ…じゃあ、私も…1つ…。」
「ななみ、有難う!」
ナツキもななみに言った。
そして、コールが始まる!
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