夜に起こる、非日常

第18話

カタカタカタ!!!!!


キーボードを叩く音が社内に響く。


まるで、怒りを表現して鍵盤楽器を奏する演奏者のようだ。



「設楽さん、今日はなんか激しいけど、どうしたの!?

なにかあった!?」


隣の席の同期である須藤が声をかける。



「…なにか怒りがこみ上げてきてね…

あ、キーボードの音が煩かった?」


「や…そういうわけでは…

なんか、いつもと様子が違うから、何か合ったのかなって?」


「まあ、あったかな…」


「そっか!

悩み、聞くよ!」


「えー…!」


「ゥゴッホン!!!!!!あーあーヴンン!!」


お局様が、わざとらしく咳をする。

話すな、仕事をしろっと言っている、



「…昼休みに聞いて!」


ななみはお局様の視線を感じ、須藤に耳打ちした。



「了解!」


須藤はグッと親指で応えた。



そして、昼休み…


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