第14話

健太の顔が近いよ!


ななみは必然的に、健太の顔を見てしまう。



色白の肌に、綺麗な二重

それに、まつ毛も長くて、鼻も高いし…

唇も綺麗な形だな。


健太って、こんなに整った顔立ちしてたんだ!

昔は前髪が目の下まできてたから、顔が見えなかったんだよなぁ…。


ななみはじっと健太を見つめる。


「ななみちゃん、俺の顔がどうかした?」


ケントはななみと目線を合わせる。


「あっ、ごめ!

なんか、あれ?私、どうしたのかな⁉︎」


顔を逸らし、ハハッと顔を手でパタパタと仰ぐ。


「そっか。

ななみちゃん、緊張してる?」


「はっ?まさか!

何で健太に緊張しないといけないの⁉︎

幼馴染みだよ!」


「ふーん…幼馴染ね…。」


ななみの発言に、健太は眉を顰める。


そして、足を組み、ななみの後ろに手を回す。


「…っ!」


洗練された動きに、ななみは目が釘付けになる。


何で、いちいち行動がカッコいいの…

なんか、健太じゃない…

昔から見慣れてる筈なのに、なんで⁉︎


しっかりするのよ、ななみ!


頭をフルフルとし、気を取り直す。


本来の目的を遂行する。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る