第70話
黒服の案内で、無事にキャバクラ リリーフに着く事ができた。
店内は豪華で煌びやかな内装だった。
シャンデリアが光り輝く。
派手ー!
ここがキャバクラなんだ!
えりは目をまん丸しながら黒服に引っ張られていく。
「体験入店希望のまりあちゃん、入りまーす。
ハルちゃん、案内よろしく!」
黒服に声をかけられたハルと言う女は、笑顔でえりを迎える。
「まりあちゃん、よろしくね。
初めてで、不安なこともあると思うけど、うちがしっかりサポートするから!」
ふんわりとした笑顔でハルは笑った。
「あっ、有難いんですが…
私は、まりあって人ではな…」
「あれ?えりちゃん?」
ハルの隣に、千佳が立っていた。
普段と違う千佳の雰囲気にえりは度肝を抜かれる。
うわっ!千佳さん、セクシーなドレスだけど、スッゴク綺麗!
髪の毛もアップにしてるし…流石、No.1。
ずっと、私は千佳さんには敵わないな。
えりは格の違いを見せつけられた。
一瞬、胸が痛んだが、えりは直ぐに気分を切り替える。
「千佳さん、こんばんわ。」
千佳は冷静に周りを見た。
そして、すぐに察する
「……ちょっと、谷川ー?」
谷川と呼ばれた黒服は、特急電車のように素早く千佳の前に現れた。
「はいっ、チカさん、どうしましたか!?」
「この人、結城の客だから…。」
「ハッ!?真広様の!?」
黒服は真っ青で今にも死にそうな表情をする。
「スミマセ〜ン!電話したまりあでぇす。誰も居なかったから、上がってきちゃいましたぁ!」
可愛らしい女の子がえりの背後から、声をかけてきた…。
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