第40話
厳つい男達は荷物を置くと、早々と立ち去っていった。
「おい、あんた、真広さんから、預かりもんだ。」
「え?」
輪堂がポイっとえりの目の前に投げる
スマホ?
「真広さんから渡されたスマホだ。
いつでも電話に出れるようにしとけよ。
真広さんに呼ばれたらすぐに来い。」
「分かりました。有難うございます。」
「あと、毎日、身なりは整えとけよ。
それが、黒天のトップの愛人たるもんだ。」
「…はい。」
「それと…これは忠告だが、俺達の仕事に首を突っ込みすぎないことだな…。」
ギロリと輪堂はえりを睨んだ。
まるで、一定の線は越えるなと言っているようだった
「黒天がなにをしていようが、私には関係ないので、領域を侵すことはありません。」
「フッ…その言葉を待っていたぜ。
俺達のやっている事は、胸を張って誇れる仕事でもない。
知らない方がいいこともあるからな…。」
輪堂はそう言うと、じゃあなっと、去っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます