第31話

「何ボケっとしてるの?

こっちに来て!」


強引に千佳に連れられていく


移動した先は美容室だった


アパレルショップと美容室が繋がっている建物らしい


「まずは、外見からでしょ!

てことで、そのもさい髪型と、髪の色を変えるからーいい?」


「…はい、おまかせします。」


愛人の身なので反抗出来ない


「ちょっと、中ちゃーん、この子お願い!」


中ちゃんと呼ばれた男は、体をくねくねさせて千佳のもとに来る


「この子の髪、整えてあげて!

それと化粧もいい感じにしてあげて!」


「千佳ちゃん、このイケてない子はどうしたの?」


「結城の愛人。」


「はあ!!?

ゆーちゃんの!?」


男はオネエ口調で声を荒げる


「千佳ちゃん、冗談きついわよー」


ははっと半笑いでえりを見る


あれ…昨日のデジャブ…

輪堂にも言われたので、特に反応しなかった。


「中ちゃん、マジなの!

だから、お願い。

結城の頼みなの。」


「まー、千佳ちゃんが言うなら、やるしかないわね。」


「私はこの子に合う服を探すから!

出来たら呼んでね。」


「はーい、了解よ♪」


千佳が去った後、中ちゃんと呼ばれた男はえりを見た

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