第30話

「えり、こっちに来て」


真広はえりを呼び寄せる


えりは控えめに真広の横に立つ


「千佳、こいつが昨日話してた、えり。」


「初めまして…相内えりです。」


えりは千佳に向かってお辞儀をする。


「ふーん…この女が結城の愛人?」


「そ、可愛いだろ!」


「結城って可愛い系がタイプだったの?」


むっと千佳がする。


「一番は千佳に決まってるだろ。

当たり前の事聞くなよ。」


「…だよね~。

で、どうしたいの?」


機嫌を取り戻した千佳は真広に聞く


「えりを頼む。

いい女に変身させてやって。」


「りょーかーい。

確かに、少しもさいかもー」


「え…もさい?」


「あ、ダサいって意味ねー」


「え…?」


私ってダサいの!!?


千佳の言葉にショックを受ける


「安心してー。

NO1の意地でえりちゃんを素敵な女に変身させてあげる。

それが、結城の望みだらか。」


ぐいっと千佳に腕を掴まれる


「俺は会合に行くから、なんかあったら連絡して」


真広はそう言うと店を出ていった


あれ…放置プレイ?

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