第29話

真広に連れられて、とあるアパレルショップの前に来た


「真広さん、ここは…?」


「まあ、いいから…」


真広はお店の中に入っていく


追いかけるようにえりも中に入る


お店の中は高そうな服やアクセサリー、バックや靴が並んでいた。



えりが店内を見渡していると、真広は奥にいた定員らしき女と話していた。


「遅い、結城!!」


「ごめん。」


「もう、帰ろうかと思ったわ!」


「そんな事言うなよ。」


真広は女の頭を撫でる


「…もう…結城の頼みだから、時間を割いて付き合ってあげているのよ?」


「ありがとう、千佳。」


千佳と呼ばれた女は真広の腕に絡みつく


そこの空間だけ甘ったるい雰囲気が出ていた



「あ…あの人が千佳さん…」


真広さんの彼女…


綺麗…モデルみたい。


外国人のようなエキゾチックな顔立ちをしており、金色の髪が美しく輝いていた


輪堂さんの言葉通り、あんな人が真広さんのタイプ…


私と全然タイプが違う


美男美女という言葉がしっくりくる



ズキッと心が痛む



あれ…私なんでこんな事考えているんだろう…


真広さんの彼女が誰であろうと私には関係ない話

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