愛人の仕事

第24話

んっ…やけに眩しい…


えりはパッと目を開けた


ガラスの天井から陽の光が差し込んでいた


無駄に明るすぎる


起きないと…



えりは体を起こす


「風呂…入ろ。」


えりは昨日、風呂に入らずに寝たので、風呂に入った


洋服は何故か女物の服が用意してあったので借りた。


部屋着に着替えたえりはソファでパンを食べた。


ある程度の食料も用意されていた。


えりは考え事に思考を巡らせていた


とりあえずは、110万手に入ったし、今月は乗り切れそう


いつ、愛人契約が打ち切られるか分からないから、なるべく貰ったお金は貯金に回そうっと…


超、現実的な思考をしていた




「そういえば…黒天ってネットで調べたら何か出てくるかな?」


えりは好奇心から、スマホを取り出し、調べた


「裏社会の頂点に君臨する組織…

トップの裏の顔…麻薬で人を洗脳する⁉︎

警察も追えない黒天の謎

トップ真広の謎…

何故、ヤクザを凌ぐ勢いで黒天は急成長したのか?」


わー、ゾッする内容しか出てこない

見てないことにしようかな…


「ふーん…黒天ってこんなふうに書かれてんだ。」


「そうみたい…」


「不安になった?」


「不安というか、ちょっと怖いかも…え??」


声のした方を見ると、真広がえりのスマホの画面を覗き込んでいた


「真広さんっ⁉︎」


咳き込みそうになりながら言った


どうやって入ってきたのか…


「あっ、ビックリした?

俺は指紋認証でこの部屋に入れるんだよ。」


「そうなんですね…。」


それって、プライバシーがないってことじゃ…


軽く頭を殴られたような感覚を覚える

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