第23話

中は広く、2人暮らしを計画していた部屋の作りだった


「広くて素敵な部屋ですね!」


「あとは好きに使いな。

あした、あんたの荷物取って持ってくるよ」


「輪堂さん、案内有難うございました。

明日、宜しくお願いします。」


ペコリとえりは頭を下げてお礼を言った。


「おっ…おう!」


突然のお礼に、輪堂は困惑する


当たり前のことをしたという表情だった


「頭はゆるそうだけど、礼儀はしっかりしてんだな…

まぁ、愛人ライフ頑張れよ」


輪堂はそう言って、鍵を置いて去って行った。


1人残されたえりは中を見る間も無くソファに倒れた。


無駄に高いガラスの天井を見つめた


わぁ…星空が見える…



色々あったなー…

真広さんに出会って一瞬で運命が変わってしまった


強引に抱かれて散々な思いもした


今日は疲れたな


えりの目は自然と閉じていき、景色は真っ暗になった。

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