第19話
「あんた、黒天って知ってるか?」
「黒天…?」
そういえば、風俗店に連れ込まれそうになった時、真広が黒天と言っていた気がする
「真広さんが一回だけ言ってましたけど、詳しくは聞いていません」
「そっ、なら、俺が説明しろってことか。
真広さんもめんどくさがりだな。」
「黒天ってなんですか?」
「そうだなー…簡単に言えば裏の世界を仕切ってる。」
「…ヤクザですか?」
えりは青ざめた
「俺たちの組織はヤクザに属さず、独立した組織だ。
表は歌舞伎町でキャバクラ、飲食店、風俗店なんかを経営している。
裏では、麻薬、人身売買、銃器なんかの取引をしている。」
「…‼︎」
輪堂の言葉に絶句する
ヤクザと変わらないじゃん
私、ヤバイ人達と関わってしまった!
「この言葉を聞いてさ、逃げられると思わないことだね。」
「真広さんはその黒天の何なんですか?」
「真広さんは俺達の組織、黒天のトップだ。」
「あっ…ボスって事ですね。」
「そっ、まあ、真広さんは女には優しいから、悪いようにはしないと思うよ。
現にあのマンションの部屋を与えるなんて、光栄だよ。」
女には優しい?
優しいのに避妊無しセックスをするか?
歴代彼氏達はちゃんとゴムをしてくれたえりにはその言葉は理解できなかった。
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