第17話

「千佳さんと暮らす予定だったマンションなのにな…」


「あの、もしかして、千佳さんという人は真広さんの彼女なんですか?」


「ああ、そうだよ。

真広さんの彼女。」


逃げられるチャンスが来た!?


「あの…私は元の部屋に戻るのでそこには行かなくていいです!」


「それは出来ないよ。

真広さんの命令は絶対だから。」


輪堂はえりを見る


この目つき


独特な目つきだ


まるで日の光を浴びない裏社会特有の…



えりは感じていた


この人達は…何かヤバい



「さあ、行こうか。」


輪堂は近くに居た黒いアルファード車を呼び止めた


車のドアがスライドした



輪堂はえりの腕を掴んだ


「っ!」


傍から見たら拉致されている状況に見えなくもない


「乗って」


「…はい」


こうして、恐怖のドライブが始まった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る