第4話

「おねーさん、キャバクラに興味ある感じ?」


ニヤニヤと男は笑う。


「あ…、まあ…はい。」


男はえりの身体を上から下まで舐め回すように見る


「お金稼ぎたいの?」


「はい。」


「なんでなの?」


男はえりとの距離をぐっと縮める


「会社を首になって、生活できないから…」


「あー、今、不況だもんね。

キャバクラよりいい仕事あるよ。

おねーさん可愛いから、1時間1万は稼げるかも!」


「1時間1万円!?」


男の言葉にえりはびっくりする


1時間1万円の仕事ってなんだろう?



「どんな仕事なんですか?」


「うーん…まあ、俺についてきたら分かるよ♪」


「はい!」


藁にもすがる思いで男に着いて行く。


表通りから少し離れたところに案内された。



 【ヘブンゲート】と書かれた看板の前に来た


訳が天国の門?

ピンクのライト?



ああーん!!!っと艶めいたでかい声が聞こえる


「さあ、中に入って面接だよ!俺が身体の隅々まで調べてあげる!」


男は興奮した様子でえりに迫る


判断力を失っていたえりは男の言葉に疑いもなく従う。


「はい。」


えりは男の後を追おうとしたその時

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