第19話

「ーーーんっ・・・」



恭司の舌が強引に私の口内に侵入し、舌を絡め取る。苦しくて、恭司の胸を押してみるも、すぐに私の両手首を掴んで、すぐに壁に押し付ける。



隙を与えない、こんな噛み付くようなキスをされたのは、2年付き合って初めてだった。



えーーー・・・



シャツの下から入り込んで来たヒヤリとした感触に、私は目を見開く。



「・・・・・・待っ・・・ん・・・!」



恭司は目を閉じているから、視線が合わない。





ねえ、恭司・・・


どうしてーーーー・・・?

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