第18話
「部屋のカギ、出して」
聞いたことのない恭司の低い声に、戸惑いながらも言われた通りにバッグの中から鍵を取り出す。
それを恭司の手のひらの上に、ポンっと載せた瞬間ーーー
「ーー恭司!?」
私の手首をぐいっと掴んで、まるで引きずるように部屋まで連れて行かれた。
もしかして、葛城部長のこと誤解してる?
「ねぇ、恭司!なにか誤解して・・・・・・っ」
部屋に入ると同時に、私を壁にドンっと押し付け、恭司は無理やり私の唇を塞いだーーー・・・
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