第51話
ノートのことを気にせずに、今日は過ごせる……。
私の気は完全に緩んでいたんだ。
その夜のことだった。
そろそろ寝ようかと思い、電気を消して布団に入る。
目を閉じると、睡魔が襲ってきた。
このまま夢の中にいける……
そう思った瞬間だった。
ドスンッと私の体に何かがのっかったのがわかった。
あまりの衝撃に、睡魔が吹っ飛び、私は目を開ける。
「ネエ、ノートドコ……?」
私の上にのっていたのは、長い髪を振り乱した青白い顔の少女だった。
恐怖で声が出ないのか、私は口を開けたまま、その少女を見つめるだけ。
目をそらしたいのに、そらせない。
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