第26話
机に書かれていたのは無数の落書き。
バカ、死ね、ウザい、学校来るな、ブス……。
ビッシリと埋めつくされるようにそれは書かれていた。
教室中からクスクスという笑い声が聞こえてくる。
見回すと、男子も女子も私をチラチラと見ながら笑っていた。
昨日までは普通に話していたクラスメイト。
どうして急に……?
「あーあ。そんなに机が汚いんじゃ、使えないじゃんー。クラスの雰囲気乱さないでよー」
マニキュアをぬりながらそう言ったのは篤子。
その言葉で、下品な笑い声が響き渡る。
「お友達の河北さんに消すの手伝ってもらったら~?」
ニヤニヤとしながら夕夏が言った。
もしかして、これをやったのは夕夏たち……?
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