第25話
やだ、まさか偶然よね?
こんな事って……。
身震いした後、ゴミ箱から上靴をひろいあげてほこりをはたいた。
急いでそれをはき、カバンをかかえて教室へと向かう。
校内は3時間目を終えたばかりで、休み時間だった。
4時間目の授業で教室を移動している生徒や、トイレに出入りする生徒。
ざわざわとしていて、にぎやかな校内だけど、湿気で壁や床が湿っていた。
何度かすべって転びそうになりながらも、私は教室にたどりつく。
「お、おはよう……っ」
教室に入り、ドアに一番近くに座っている清美に声をかけた。
私の顔を見た清美は、目をそらすと、席を立って窓側で話していたグループの輪に入ってしまった。
……何?
私は不思議に思いながら、自分の席へと移動する。
だけど、机を見た瞬間、私は抱えていたカバンを落とした。
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