第5話
それから、河北さんはクラスで浮いた存在になってしまった。
いつでも表情を変えることはなく、誰とも馴れ合わず、いつも一人で難しそうな本を読んでいる。
メガネをかけていて、長い黒い髪を二つに結んでいる、少し地味な印象の彼女。
表情を変えないせいなのか、どこか冷たい印象も持たれているはず。
そんな彼女は、クラスで委員会を決める時に、図書委員に立候補をしたものだから、ほかの誰も手をあげなかった。
仕事量の多い体育委員とかだったら嫌だけど、図書室で仕事をする図書委員は前からやってみたいなって思っていたから、私が立候補して、決まった。
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