第72話

「父さんと母さん…別れることになった・・・ごめんな、果歩・・・」



ごめんなって…


謝る相手は私じゃないでしょ?


――――お父さん……





―――――――――――――――—…………





「果歩ちゃーん」


「はい・・・」


「起きられる?」


「はい―――おはようございます」



足がしびれるような感覚に耐えながら暖を取り、結局深い眠りにつくことなく夜明けを迎えた。



なんでかお父さんが夢に出てきて謝っていた。


いつかの日にあんな感じで謝ってきたことがあったような―――なかったような・・・。



「行けるかい?日の出」


「あ、行きます」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る