第42話
まずは荷物預け場所にスーツケースを置いて、身軽になった私たちは会場内を回った。
雪像や氷のオブジェ。
いたるところにスポットライトや照明や氷の中に入ったろうそくがある。
「暗くなったら楽しみだね?———でも、夜にはどこかに泊まるからあまり見れないか」
「うん?———まあ、ゆっくり見れんじゃない?」
「そっか、日の入り早いもんね」
「・・・・・・・・・・まあな」
暗くなるのが早いから、夜9時くらいに宿泊場所に帰っても十分に時間はあるよね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あ、ちょっと?
ちょっと待ってよ・・・・・
んん?
待て待て、私の心臓。
そんなにドキドキするな、落ち着け。
―――こいつとさ、〖一緒の部屋〗とかあるはずないじゃん?
ってか、彼女持ちだよ?
たまたま彼女が来れなくなって、私はその代替品みたいな友人なんだからさ。
さすがにこいつ、もう一部屋取ってるでしょうよ。
ねえ、冴島?
――――とってるよね?
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