第19話
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「あれ?————ねてた・・」
気がつくとテレビは消されていて、電灯の灯りも最小限の小玉電球のオレンジ色しかなかった。
「さえじまぁー?」
は、居ないみただから帰ったんだろう。
携帯を見たらまだ3時だった。
「げげ・・・もう一回寝るか・・・」
布団をかけなおして初めて、自分がベッドに寝ていることに気がついた。
二人で床に座ってテレビを見ていたはずだった。
って、ことは・・・
冴島が寝かせてくれたんだ。
そこまで考えが行き着いた時、顔から火が出てきてもおかしくないくらいの恥ずかしさがこみあげる。
「なっ、やっ・・・えっと・・・まじでかぁ・・・」
もしかしてお姫様抱っことかされたかも知れないのに!!
なんで覚えてないんだ、わたしのバカやろ~~~!
と思ったけど、二度寝した後にママに真実を聞いてウキウキだった思想は一気に醒めた。
「ああ、あんた起きないから二人でよいしょしたの」
「・・・よいしょって?」
「だからぁ、私があんたの後ろに回って、彩人君が足持って”よいしょっ”って」
それ、担架に運ばれるスタイルじゃん。
王子様は降臨しなかったみたい。
なーんだぁ・・・
乙女チックなことは何もなかったか。
年始そうそうこっちまでメガティブな気持ちを押し付けられた気分だった。
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