「あっはははは！どうビビった？！」

「大好きな湊斗君、帰っちゃったね！」

押し入れに隠れてた紫音も出てきて二人で笑ってる

「朝日見に行くって言っただろ？寝過ごしたバツだよ！」

朝日―――？

ああ、あれ、本気だったの

でも、こんなのって、酷すぎない？

‥‥時計をみたらもう１１時で―――

たっかはもうお雑煮食べて帰っちゃったんだ―――

凄く冷たい目で

『避妊したのか？』って

そんなのこいつらの悪ふざけに決まってるじゃない

真に受けたように、軽蔑したような目で―――

私を見て―――

一緒にお雑煮食べるの

楽しみにしていたのに―――‥‥

こんなの―――酷すぎる！！！

大きく息を吸い込んで、パジャマのまま階段を降りた。

泣いてる顔は誰にも見られたくない

顔を少し腕で隠しながら、一人になれるところを探したけど、なくて。

みんなの驚いた顔が見える‥‥

結局泣き顔をみんなに見られながら車に飛び乗って、そのまま目的もないまま走り出した

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