第64話

「ったく、乱れた生活してんな。言っとっけど、お前ら結婚できねーからな。ちゃんと避妊したんだろうな?詩安」



「え?…シアン?―――は?!あんた!!…何してんの!!」



後ろを振り返ると詩安がにっこり笑ってた


なに、笑ってんだよ―――



「たっか?ち、違うの、これは!何でもないの!」


「べっつに?弁解しなくてもいいよ。好き合ってんのかただ興味あるだけか知らねーけど、ガキだけできないようにしとけよ」



「だから、違うって・・・・」


聞く耳持たず

信じてくれないんだ―――



この空間に居たくないのかさっさと部屋を出てって、お母さんたちにお礼を言ってる声が聞こえる。


「え?」


わたしの呟きと同時に聞こえたのは玄関戸を閉める音。

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