第40話

「ほら」


「?」




昂が差し出す小袋を見つめる


これは…もしや‥‥



「はやく、お年玉」



可愛らしい封筒には「紗子ちゃんへ」って書いてある



その光景を見ていた甥っ子たちは吹き出して笑い始めた



「ぶ―――――!!くっくっくっく」


「あははは、良かったな紗子おばさん、プラスになったじゃないか」



「もう!要らないよ、昂!紗子もう大人なんだから!」



せめてこいつらが見てないとこで、渡してよ!



「なんだよ、その言い方。じゃあ返せ」



「いや、今回は、、、いる・・・から。今度から?いらないって意味で・・・その・・・・」



本心をむき出しにしたら、また笑いが起こって、恥ずかしくなった私は車に乗り込んだ



パタン――――――――――――――――――――――――――


――――――――‥‥‥‥




途端に静寂がきて、寂しくなる

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