第38話

「見事に成長が止まったよね?オツムも止まってるし」


「もう、なんだよ、もう行くよ!じゃあね!」



「あ、ちょっとまって。お年玉は?おばちゃん」


「何で年があんまり変わんないのに、あげなくちゃいけないの?」


「だって、働いてるでしょ?僕まだ学生だもん。高2だよ?忘れた?」


「俺にも頂戴、俺中2。忘れないで?おバカなサコちゃん」

詩安の後ろから弟の紫音しおんが顔を出してこれまた似た顔で言ってくる




ったく、こいつらは…


しょうがないから、財布から一枚づつ出してあげた



「・・・・今どき高校生に千円って…」


「ホントだよね兄ちゃん。昂おじさんと0が一つ違う‥‥」

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