第24話

「高卒旦那を掴まえて損した。ヘンな情に流されて後先考えなかったし」

「・・・・・・・・」




”じゃあ他の男を探せば?ああ、もういるんだっけ?”


口から出そうなセリフを一生懸命に我慢してだんまりを決めこむ。



「しばらく帰らない。このまま家にいたら何されるか分からないもの」


「ああ、そう。分かった」


反論しない俺に驚いた顔をしたけど、さっさと荷物をまとめていた。


「ほら!おこでしょ!おこ!わるいこ!!」


蓮にも責められる。

なんかどうでもよくなっていた。


俺は母親の敵であるとかでも言うかのように睨んでくる。


今まで自分の息子だと思っていたのに、これはきつい。

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