第23話
フロアに続く廊下に出てすぐ三浦さんの声が聞こえて顔を上げると、壁にもたれかかる三浦さんがすぐ近くにいた。
「びっ…くりした、三浦さんどうしたの?」
「真穂が酔っ払って倒れてないか心配できたんだけど、…今日なんかあった?」
「え、…」
「表情が暗い」
それは、三浦さん目当てのお姉さんたちにイラッとしてて…なんて素直に言えないから、「そんなことないよ」と誤魔化して三浦さんの前を通り過ぎようとした。
のに、一瞬で掴まれた腕は私を壁側に追い込み、三浦さんのキスで視界を塞がれる。
触れるだけのキスが離れて、物足りなさを感じながら瞳を開けば、夜の時と同じ目をした三浦さんが目の前にいた。
私は次を期待して目を閉じるとすぐに三浦さんの唇が重なって。
唇を軽くなぞる舌に少し口を開ければ、すぐに三浦さんの舌が中に入って躊躇している私の舌を捉える。
私も三浦さんの舌に応えるように絡めると、視界が滲んでいき呼吸も苦しくなっていく。
私の口の中が三浦さんの唾液で満たされた頃、ゆっくり唇が離れていき、私を意地悪く見つめる三浦さんの顔が見えた。
「酔ってるから口の中まで柔らかいね」
「っ変態…、意地悪!」
「真穂が素直に言わないから」
「………」
――――――ぎゅっ
三浦さんの腰に勢いよく抱きついた。
三浦さんは躊躇することなくすぐに私の腰に腕を回して「どーした?」と優しく聞いてくれて、三浦さんを抱きしめる腕を強める。
「寂しい、甘えたかった…」
次の瞬間、壁に押し付けられた私の視界は再び三浦さんのキスで埋められ、意思をもった手がスカートの中に入り込み、下着の上から割れ目を上下に刺激した。
びっくりして閉じようとした足の間に三浦さんの長い足が入りこみ、無防備になった私の蜜口は甘い刺激を受けとめる。
キスが終わっても指の刺激は終わらない。
「声、我慢して」
三浦さんの声が耳に届いた瞬間、私の下着はおろされ、すでに濡れて柔らかくなった蜜口に三浦さんの指を1本2本と入れていく。
くちゅ…くちゅ…指が中に押し込まれる音を聞いて、すぐに両手で口を覆った。
奥からお店に流れるBGMが聞こえてくるのに、私の耳を支配するのは三浦さんの指から聞こえる音と、自分の乱れた息と声。
「んっ、…っあ……」
「真穂、気持ちいい?」
返事をする余裕がない私は必死に両手で口を抑えたまま頷くだけで精いっぱいだった。
私の気持ちのいいところを覚えている三浦さんは軽い刺激でじらしながら時折弱いところを苛めてくる。
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