第5話

店長はははっと楽しげに笑った。


私も笑顔を店長に返して、店長の美味しい美味しいハンバーガーをゲットするために、もくもくと下準備を始めた。




バイトも、ほんとに、楽しかった。

店長はこんな感じに優しく楽しい気さくなお兄さんだし、大好きなヤマがいて、なんでも言える男友達のササもいる。

悪知恵も教えてくれる大人の大学生兄さんたちも、可愛がってくれるお姉さん主婦さんたちもいてくれる。


皆が仲良く、皆が仕事に対して真面目で、社会勉強にもすごくなる。

店長には、親しき仲にも礼儀あり、を忘れず、尊敬の気持ちを隠さず見せた。




勝負はもちろん、今日は担当する量がハンデあるって聞いたら負けらんないよね??

集中力フル活用で、店長のハンバーガーをゲットしました!!

うひひひひ。

でも、ササとヤマにまでうるさくずるいずる言われ、店長ははるには甘いだの、女贔屓だのうるさくうるさく、、ぶちギレ寸前の私に、店長が二人に私がバーガー作ってあげてのお願いで、キレた。



inスタッフルーム


「ざっけんじゃないねー!私だって毎回店長に勝てるわけじゃねぇーんだぞ!必死に真剣に、やって今日は勝てたご褒美なのに、なんであんたらに作ってやれなあかんのだーーーーーー!!」



はい。大人げない、とまでは行かないけど、騒いだ私の首根っこを掴んで店長はずるずるキッチンへ。


圧倒されてたササとヤマはなにも発せず、店長騒いでごめんなさい~と謝罪の私の声がこだました。


今ちょうどお客様切れて、店内誰もいないので、まとまってお昼とるところだったので、私の騒ぎ声は響いても大丈夫だけど、気を付けます。



「はい。作ってみる!練習になるし、はるのオリジナルでいいよ。わさびでもからしでも入れてよし!とりあえずの練習台に二人使え」


店長は楽しそうに笑って、キッチンの背もたれなしの丸い椅子に座って、伝票の確認を始めた。


わたしもここまで来たら、もう作ることにした。

なんだかんだ料理はできる方なんだけど、お店のハンバーガーだけは、見た目バランス、味も難易度が高い。


私だって練習してるんだし、腹くくって作ることにした。

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