第3話

ナイトブラを上に捲し上げ、結城くんの大きな掌で優しく胸を包み込む。


熱を持った私の体より少し冷たい結城くんの体温さえも刺激になって、びくっと跳ねた。


優しく揉みながら、主張する敏感な部分を指の腹で刺激する。


「っ…結城、くん…」


抗議の声を上げるけど、自分でわかるぐらい甘さを含んでいるものに、効力はない。


「気持ちいい?果歩、ここ弱いもんね」


優しく、だけど、逃がさないように、強い刺激を交えながら愛撫を続ける。


「ずるいよ…」


「今の俺を果歩にしっかり教えないとね。いつまで経っても、過去の俺らを抜け出せないみたいだから」


「そんなことな…っあっ…!」


 反論しようとしても、容赦なく感じるところを責め立てる結城くんのせいで、意思とは違う声が出る。


 後ろから主張する固いものが、結城くんの意思を激しく伝えてきた。


「大人の俺らだからできること、しようね」


 少しだけ甘さを含んだ結城くんの声。


 弱い力で振り向くと、結城くんはあの頃の面影を見せる優しい顔をしているのに、服の中と下着の中で容赦なく暴れ回る指たちは、全然幼さを感じさせない。


(寝てる顔の結城くんは、純粋で可愛かったのに…)


 目の前の男の顔を見せる結城くんに、思考はノックアウト。



【寝顔】


(結城くん、寝てるときの顏って、中学生のときの面影あって好き。)

(…第二ランドしたいって、催促でいい?)

昔の自分への焼きもちが、止まりません。

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