第34話
涙をしっかり拭いて、泣いた顔を直して、菜子さんと一緒にフロアに戻る準備をする。
今日の仕事は、まだ始まったばかり。
迷惑をかけてばっかいられない。
任されたお仕事、入れてもらったシフトをしっかりこなして、気持ちよく帰ろう。
菜子さんと久保田さん、みんなに助けられてのじぶんだから、甘えっぱなしにならないように。
「里帆ちゃん、大丈夫?」
菜子さんの最終確認に、「大丈夫です!」笑顔で応えて、バックヤードの扉を抜けた。
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