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スマホでプレイした時は、3年間を一緒に過ごしてからの卒業式で告白エンディングだったから、本編とだいぶ違うけれど、いいんだよね、これで。



そもそも季節を選べた時点で、短いんだろうし。



もしかしたら季節ごとにエンディングは違うのかもしれないけど。



さすがにもう、馬渕君で他の季節をチャレンジするなんてめんどくさいや。




「はい、もちろ……」



「ただし!砲丸投げで18メートル超えられたらにしてくれ!」



「……はああああっ?!」




告白の返事をしようとしたら、馬渕君が突然アツい表情になり、ガバッと頭を下げてそう叫んだ。



思わず、声をあげてしまった私。



砲丸投げで18メートル超えられたら、付き合ってくれって……。



これ、どんな告白の仕方よ?!



おかしい、これはおかしいでしょ!




「いや、あの、馬渕君……?」



「そこから見ていてくれ!俺は今すぐ18メートル超えてみせるから。超えたら俺の気持ちはホンモノと証明されるんだ!」



「あ、こら、人の話を……!」



「チャンスは2回だ!絶対に超えてみせるからっ!」




人の話を聞きなさいと言いたかったのに、馬渕君は自分の主張だけをしてさっさと保健室から消えてしまった。



保健室からはグラウンドがよく見える。



脱水症状でここに運んでくれたのに、今度は18メートル超えるか超えないか見ててくれって?



ゆっくり休ませてくれるんじゃなかったの?!



こんな目にあわせてゴメンとか言ってたのどこの誰よ?!




「滝沢ー!見ていてくれ!俺の気持ちを!」



「……本名登録するんじゃなかった」




グラウンドから大きな声で名前を呼ばれて、本名でプレイした事を激しく後悔した。

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