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サッカー部なのに何で、砲丸投げをしているの?



爽やかな笑顔で、グッジョブポーズでドヤ顔は何……?



スマホの画面で見て来た馬渕君と、かなり違うんだけど?!



何がどうなっているのかよくわからないんだけど、とりあえず私は職員室に向かう事にした。



でも、ここも都合よく一旦目の前が暗くなり、パッと景色が変わった。



そこは職員室ではなく、すでに教室の中。



しかも私の机の上には日誌が置かれている。



ゲームをプレイしている時は、状況を理解しながら進められたけれど……。



今現在、パッといきなり状況が変わるって言うのは理解しにくい。



都合よくワープできるのはいいけれど、その間の解説は何もない。



どうやら、職員室での出来事はもうとっくに済んだという状態で、無事に私は日誌を持って教室に来たという事みたい。




「おはよう、滝沢さん」



「おは……」




スッと私の隣の席に腰を下ろした一人の男子生徒。



彼を包むキラキラとしたオーラが見えそうな勢い。




「く、く……!」




声が上手く出ない!



だ、だって、この感動をどう表現したらいいのよ?!



まさかの隣の席に、アプリで私が攻略したばかりの九条涼介君の姿。



スマホで見ていた時も麗しかったけれど、間近で見たら目を開けていられないほど、麗しい……!



キラキラと輝くようなオーラを身にまとった九条君が、まさかこうして私の目の前に現れるなんて……。



今にも鼻血が出そうなくらい、顔の熱が急上昇する。




「おう、悪いな」




九条君を見てドキドキしていたら、逆隣りから手が伸びて来て机の上の日誌が持っていかれる。

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