第17話
うわー
ほんっと、今日の妖魔の数は
半端ないな
ひとりでいつもは
退治してたけど
今日は、絶対ひとりじゃ
無理だ
彼は本当に味方なんだろうか
だったら
心強いけれど
そうじゃなきゃ
私、どうなっちゃうんだろうか
あの世とこの世を
結ぶここで……
ダメだ何考えてるんだろう
私
あれ?
そういえば
私、ずっと昔にも
こんなことが
あったような気がする
私にもしものことが
あったら
って話しかけて
そして……
そして、あの時
どうなったんだっけ?
……
思い出そうとして
彼女は身震いする
きっと
よほど
思い出したくないことなんだ
でも
いつか私は
思い出す
そして
もう一人の
人物のことも……
そんなことを考えながら
彼女は妖魔の退治を
味方だと言い張る
彼とすることになった
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