第80話

社長のリアクション…

なんだか、思ってた以上だった…


でも、やっぱり

たくさんの女の子たちからの差し入れは

あったんだな…


社外でのこととか

取引先の人とのことは

分からないけれど…


小さな会社で良かった…

これで、他にも社員が多かったら

心が休まる暇なかったかも…

焼きもち妬いたりして…


焼きもち…


歴代の彼氏の女性関係に

焼きもち妬いたことのない私だけど…


こんなイケメンが彼氏になったら

焼きもち妬きまくりになるんだろうか…


そんなことを思いながら

私は社長の分と自分の分の

お茶を淹れた。


「どうぞ」


「ありがとうございます」


社長は、行儀がいいのか、それとも

気を遣っているのか、まだお弁当の包みすら

解いてなかった。


「じゃあ…食べましょうか」


「はい」


社長は、そこでやっとお弁当の包みを解き、

蓋を外した。


私と社長のお弁当の中身は一緒だったけれど、

ご飯の量は、少しだけ社長の方は

多めにしておいた。

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