第53話

こういう恋愛に

私は憧れていた。


ちゃんと

焼きもち妬いてくれたり

大事にしてくれたり…


思えば歴代の彼氏とは

恋人同士のはずなのに

ドライな関係だった気がする。


女友達と飲みに行く

と言われても

あっさりと納得していたし。

別れよう

と言われても

以下同文。


執着するほど

好きになれた人なんて

居なかった気がする。


相手には

塩対応だと良く言われていた。


そんな風に盛り上がらない

恋愛ばかりしていたので

社長の恋心は

とても新鮮だった。


この人と

付き合ったら

初めて恋したときのような

恋ができそうな気がした。



だけど、もう少し

時間の許す限り、社長であり

年下男子である、彼のことを

知りたいと思いました。


そして、よく知った後

彼のことを受け入れる覚悟が

できたら

ちゃんとお付き合いできたらいいな


そんな風に私は思っていました。


彼は、その時

もっと先のこととか

色々考えていてくれてた

みたいですが…


年上なのは

私のほうなのに

どっちが年上なのか分からないくらい

彼はしっかりしていました。


やはり、社長という

肩書を持つ人だからなんでしょうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る