第10話

イケメン社長には

畏まらず気楽にと言われたけれど…


ここは

深くは考えず、気楽に食事に行っていいのかな…


私は、久々に与えられた仕事だったので

水を得た魚のようにはりきってやっていました。


これからお世話になる会社は

小さな会社とは言え

社長が、イケメンすぎて

仕事になるのかなー


なんて思っていたのですが

自分の思惑とは正反対の動きをしていました。


そんな社長、自ら

二人だけで食事を

と言われるという事は

これって良く捉えてしまってもいいのでしょうか。


いやいや

考えすぎですね。

こんなイケメン社長には、当然彼女はいるでしょうし。

あくまでも

ビジネスライクという感じなんでしょう。


じゃなきゃ

こんなにさらっと食事に誘えるわけがないわけで。


まさか…軽い人とか?


うーん…

どうなんだろう…

今日が初対面だし…

まだ分からないことはたくさんある。


まぁ

深く考えすぎないで

食事くらいなら

行ってみようかな。


東京に出てきたけれど

仕事も決まっていなくて

外食という贅沢すらままならなかったわけだし。


私は、少し間を置いてから


「是非、行かせてください」


と、言いました。

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