キモチとキモチ

第53話

夏が過ぎ秋が過ぎたと思ったら

もう冬の季節になりました。

12月。

大抵の女の子が憧れてしまうイベントの

クリスマスも目前です。


クリスマスに彼氏が居なかったことは

実は、一度も無いんですが

本当に好きだと思える相手と付き合って

迎えるクリスマスは、初めてでした。


とりあえず、今のところ、彼のバイト次第だから、私と一緒に過ごしてもらえるのか

分からないけれど…


でも、クリスマスプレゼントくらいは

プレゼントしたいなぁとは思ってました。


でも、彼は、あまり物を欲しがらない人なので、何をあげたらいいのか分かりませんでした。


そうそう、いい忘れてましたけど、私と

彼は、映画研究会では公認の仲になっていて…


というか、大学全体で、公認の仲になっていました。


すべて、糸井君が情報公開しちゃったせいなんですけどね。


良かったのか、悪かったのか…


私に、声をかけてくる男子が居なくなったのは、良かったのかな。


さすがに、彼ほどの男子と付き合っていたら、脈を期待してしまう人はいないと、思うんですよね。


彼は、彼で、相変わらずでして、やっぱり私以外の女の子には、無愛想でした。


ここは、喜んじゃっていいところなのかな?


愛されてる彼女の特権なんですよね。


なんて、自分で言ってみたりして…


でも、本当に、自分の彼女と他の女子に対する態度を分けてくれる彼のキモチ、やっぱり私のような、キャラの女子でも嬉しいものです。


だから、むしろ逆に私は、流されやすいお人よしな性格だから、彼から見ると、イラっとしないか、ちょっと心配だったり…


うーん…彼にしてみれば大したこと無いのかな…


だって、物すごい自信家ですからね。

自信家なんだけど、努力家だから、そんな彼だから好きになってしまったんですけど…


って、いつの間にか惚気になってるな。


うーん、それにしても、クリスマスプレゼント何にしようかなぁ…


ずばり聞いてしまったほうがいいのかな。


悩みます。


クリスマスプレゼントに関しては。


映画のDVDでもプレゼントしたいけど

ありきたりだし…


っていうか、私、指輪もらったんですけど


あの、俗に言う、エンゲージリングっていうのを貰ったんですけど


やっぱり、まだ、ちょっと彼の彼女っていう自信が無いんですよね。


やっぱり…


それは…


多分…。

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