第42話

「俺のこと好きになって。愛美まなみ…」


泣くことしかできない私は、彼の言葉に答えられなかった。


けれど彼の言葉は耳に届いていた。


「俺と、終わらない恋をしよう」


そう、彼が耳元で呟いた。


苦しくて、痛いほど、

私は彼に抱きしめられながら、


ただ泣くことしかできなかった。

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