第31話

「また、愛美まなみを見つけた」


「え…?」


「2人の写真に、小さく、本当に小さく、愛美が映ってた」


「私が…?」


「制服が3人とも同じくなってたのに、愛美だけ笑ってなかった。まるで、2人が写真を撮っているところを見たくないような顔をして」


「…!」


当たっている。


あきちゃんと藍美と学校が同じなら、当然全てを避けることはできなかった。


2人に会った時は、頑張って笑顔を作って、色んなことがバレないようにしていた。


「俺には、時間だけはたくさんあったから…。愛美がどうしてそんな顔をするのかずっと考えてた」


ー私のことを、考えていた?


「そしたら、愛美のことが頭から離れなくなったんだ」


「…!」

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