第6話
OLになってからは事務仕事に追われ、なんの出会いもなく時間だけが過ぎた。
社内恋愛もあるようだが私は報告をきく側で、
誰かに告白されることはなかった。
ついでに、友達も結婚報告が続いた。
幸せそうに指輪をSNSにあげて、ああこの子も結婚したのだとため息ばかりをついた。
ー綺麗な指輪…
いつかその指輪を私も嵌める日が来るのだと、淡い幻想はいつしか抱かなくなった。
ご祝儀をあげるだけのマシーンとなり、もうそのことに何も感じなくなっていた。
別に私はもうそれでいいんだ。
友達のSNSを見ながらそう思っていた。
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