第5話

そう思うとどんどん卑屈になっていった。


告白されてもなんだか受け入れられない。


本当に私のことが好きなんですか?


蛇足ですか?


なんて口が裂けても言えなそうなことを私はすぐに言ってしまった。


やってしまった…なんて反省する日もあるけれど、ネガティブな発言は止まらない。


今思えば告白してくれた人たちになんて失礼だっただろう。


だけど、引き立て役に慣れすぎた私の自己肯定感は取り戻すことができなかった。


口が悪いから?

顔が悪いから?

うるさいから?

バカっぽいから?


色々考えた原因は、どれも当てはまるようで当てはまらなくて、


結局ひねくれた、25歳が出来上がってしまったのだった。

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